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年に一度、たった一週間 日本全国から 我々は集う―

会社方針About Festa

About Festa -Festaのルーツを探る

CEO

きっかけはひとつの演奏会でした。

2000年5月、東京・府中の森芸術劇場どりーむホールで行われた「全日本学生吹奏楽連盟主催第36回大学バンドフェア」。ここで我々は出会いました。

全日本学生吹奏楽連盟とは、当時、全国各地の約70の大学吹奏楽団から構成されておりました。その連盟員の中から有志が集まり、1年に1回行われる演奏会が「大学バンドフェア」です。この演奏会のために我々は集まり、出逢い、一週間の合宿を経てステージに上り、そして、それぞれの想いを胸に、また各地へと散って行ったのでした。


それから約1年後。

当時の関係者の中から、誰からともなくこんな声が寄せられるようになりました。
「あのときは楽しかったよね。」「いいステージが作れたよね。」
「もう一度彼らの奏でる音楽が聞いてみたいなぁ。」
「もう一度、あんな素晴らしいメンバーと一緒に音楽ができたらハッピーじゃない?」
「でも、メンバーは全国各地にばらばらじゃけん、とても集まれそうになかと・・・」
想いは募るものの、誰もがなかなか現実の壁に立ち向かえないでいた時、一人の男が言い出しました。
「ええやん! やろうや!! あのときのメンバーならきっとできるって。」

こうして始まったのが、我々“吹奏楽団Festa”なのです。

その後、我々の想いに賛同してくれる仲間もあらわれ、年を経るごとに“吹奏楽団Festa”は大きく育っていきました。



我々の仲間は、今も、全国各地に散らばっています。そのため、一年のうちたった一週間しか共に過ごすことができません。そんな限られた時間の中で、我々はひとつの演奏会を創り上げます。この点に関しては、我々“吹奏楽団Festa”は非常識な楽団なのかもしれません。良い演奏会を開くためには、このような活動形態はひょっとすると致命的であるのかもしれません。

しかし、それでも我々は集まります。
日ごろの柵〈しがらみ〉から開放されて、ただひたすら音楽に没頭するために。共に音楽に没頭できる仲間に出逢うために。出逢った仲間と最高の音楽を作り上げるために。

非常識な活動形態であるからこそ生まれる緊張感・プレッシャー。しかし、それがあるからこそ我々は、この短い間、純粋に音楽に専念できるのかもしれません。吹奏楽が我々に与えてくれる魅力というものは、いくら追い求めても足りないくらい奥が深く、また、ここにしかない魅力というものもきっとあるから。

そして願わくは、こうして我々が作り上げた音楽を、一人でも多くの方に聴いていただきたい。できることなら、我々の味わった感動を、聴いてくださった方々にも感じていただきたい。我々の楽しんでいる姿を一人でも多くの方に観ていただきたい・・・。



同じ感動を共有することで、絆が生まれ、広がり、そして深まってゆく・・・これは音楽のもつ大きな魅力のひとつであると我々は考えます。

演奏者同士の絆はもちろん、演奏者と聴きに来ていただいた方々との絆。このような活動を支えてくれる全ての方々との絆。そして、それぞれの持っている絆が、こうして生まれた新しい絆をどんどん広げ、深めてゆく。けっして途切れることのない絆を、日本全国へ。


絆のもとに人はまた集まり、それぞれに何かを得て、帰ってゆく。そしてまた・・・。

共に音楽ができる喜びをかみしめながら・・・。

北は北海道から南は沖縄まで。
吹奏楽の奥深い魅力と高い完成度の音楽を追求し続ける奏者たちが、
年に一度のこのコンサートのために全国各地から集結する。
吹奏楽の醍醐味を深めたい。可能性を広げたい。
そしてそれを1人でも多くの方に伝え、共有したい。
今後もさらに貪欲に発展しつづける、“吹奏楽団Festa”に乞うご期待!